主な糖尿病合併症

糖尿病合併症のイメージ写真
  • 糖尿病網膜症
  • 糖尿病腎症
  • 糖尿病神経障害
  • そのほかの合併症

糖尿病網膜症

糖尿病網膜症は、進行すると失明の危険性のある危険な合併症です。糖尿病になっても、初期の段階ではほとんど自覚症状がありません。しかし、目の中の血管が徐々に壊れていきます。目の検査を行うと、血管からわずかに出血していたり、血管にこぶができていたりといった異常が見つかります。これに伴い、目がかすむ、視力が低下するなどの症状が徐々に出はじめます。患者さまのなかには、糸くずや蚊のようなものが視界に飛んでいるように見えたり、視野の一部が欠けたりする症状も強まります。さらに放置すると、失明することもあります。

糖尿病腎症

糖尿病が進行すると、尿を生成する腎臓の糸球体にある毛細血管に影響が出てしまいます。発症初期の時点では自覚症状は現れませんが、段々と尿が作れない状態に陥ります。これに伴い、むくみ、食欲不振、疲れやすいなどの症状がみられるようになります。さらに進行すると、ご自身の腎臓では老廃物を排出することができなくなり、やがて人工透析が必要になります。多くの場合、週に3回の間隔で専門医療機関を受診し、毎回4時間程度の透析治療を受けなければならないので、日常生活に大きな影響が及びます。

糖尿病神経障害

高血糖な状態が続くことにより、知覚神経や運動神経、自律神経に障害が起きるようになります。とくに、足や手の末梢神経障害により、手足の感覚が鈍くなったり、熱さや痛みを感じにくくなったりします。神経がうまく機能しなくなり、歩行中に転倒してしまうこともあります。患者さまによっては、消化管の運動が滞ってしまい、便秘や下痢などの合併症がみられることもあります。糖尿病神経障害によって足などが壊疽になってしまうと、足を切断することもあるので、注意が必要です。

そのほかの合併症(併発しやすい病気)

糖尿病によって併発しやすい病気としては、脳梗塞、心筋梗塞、感染症、閉塞性動脈硬化症、歯周病、うつ病、悪性腫瘍などがあります。高血糖の状態が続くと、動脈硬化が進行してしまい、脳内の血管や冠動脈が詰まるリスクが生じるのです。また、免疫力の低下に伴い、感染症を引き起こしてしまうケースも多くなります。この場合、通常ならば数日~1週間程度で回復する病気が長引き、重症化してしまうこともあります。糖尿病によってうつ病を発症したり、大腸がんや膵臓がんなどのリスクが高まるとも言われています。